基礎ができていないのに、応用問題ばっかりやっている人はいませんか。基礎ができていないと、本当の意味で何をやっているのかわからないので、解答のやり方を覚えるだけになってしまいます。たまたま同じ問題がでればできるかもしれませんが、少しひねった問題が出るとお手上げになってしまいます。急がばまわれ、とにかく基礎を固める学習法をお教えします。

  　受験は一言でいえば計画力と数学です。計画の良否が結果を決めます。計画がないと、だらだらと時間をかけるわりには、効率が悪く、達成感も得られません。計画は、必ずそれを達成した時に目標が達成できるように作ります。計画を立てるということは、常にゴールにめがけて走ることにほかなりません。正しい学習法は計画の上に成り立っています

 自主学習は、理解さえできればこれほど進むのが速い勉強法はありません。また、コストもかからないし、自分で学習する習慣は、生涯役に立ちます。しかしながら、課題もあります。つまづいたときにどうするか、本当に自主勉強の方針が合っているのか、情報は十分あるか、等です。

　受験は、数学がポイントです。テニスのファーストサービス、フィギュアのジャンプみたいなもので、決まるか決まらないかで後の展開がまったく変わってきます。数学ができるようになると、気持ちの余裕と時間的余裕が生まれて、他の教科に時間を割り当てる余裕が生まれ、自然に他の教科もできるようになるわけです。

　どの参考書、どの問題集を選ぶかは、これからそれを仕上げるために時間をかけることを考えると、極めて重要な決断です。その参考書、問題集で何を目的とするのか、はっきり決めて選びましょう。そして1冊を完全に仕上げてから、次の教材に進むのが正しい学習法です。とにかく、途中で嫌になるような教材選びだけは避けるべきです

　テストはダイエットの体重計と同じ、目標があって少しずつ近づいているのがわかるから、何とか目標を達成しようとして頑張る。だらだら勉強するだけでは、達成する目標があいまいになるから、モチベーションを維持できない。もうひとつの意外なテストの活用法は、テストそのものを教材とすることです。模擬試験を、試験後に復習してすることは、最高に効率の良い勉強です。