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数学問題集の特徴と使い方

よく使われる数学問題集の特徴と使い方

問題集を目的別に3つにカテゴリー分けして解説する。

1.教科書傍用問題集

 教科書の補助教材として、高校で配布される問題集。たくさんの問題が、初歩的なものから応用問題に至るまで幅広く構成され、巻尾に解答のみまたは簡単なヒントのみが示さ解説はないもの。

2.解説付き問題集

チャート式に代表されるように、最初に教育的導入があり、問題と解説が一体となっていて、解説を見て解法を勉強するように構成された問題集。

3.一般問題集

 基礎的な導入はなく、レベルに応じた種々の問題を解くことに重点を置いた問題集で解答および解説が、巻尾または別冊になったもの。

教科書傍用問題集

1.4STEP、クリア(数研出版;学校販売のみ)

 4STEPは、問題が基本的なものからたくさん並んでいるので、レベルが高くなさそうに見えるが、実は内容はほとんど青チャートと同じ。B問題や発展問題は、青チャートの難度の高い重要問題までカバーされている。数学の真の実力を養う意味では、A問題からすべての問題を丹念にノートに書いて解いてもらいたい。同じような基本的な問題が数多く並んでいるのは、早さ、正確さだけでなく、数学的な直感を養う意味である。クリアも、多少4STEPよりは易しいが、内容はほとんど同じ。新しい問題が多いのが特徴。さらに難度の高い問題集を使うのであれば、大差ない。

 傍用問題集の特徴は、解答はあるが詳細な解説がないことである。従って問題が解けないときに、困ってしまうのだが、その時にチャート式を持っていると類似問題が必ずあるので、参考にできる。学校によっては解説集も一緒に配布しているところもある。いずれにしても、これらの問題集は自力を養うものなので、極力自分の力で解いて、巻末の解答で確認するだけで進めてもらいたい

 

2.サクシード、オリジナル(数研出版;市販品)

 サクシードは、市販されており4STEPと内容はほぼ同じ。オリジナルは、傍用問題集としては、かなり難しい。青チャートの演習問題クラスが含まれる。ただし内容がやや古い。

解説付き問題集

1.入門問題精講(旺文社)

 最近出版された問題集。(初版は、数ⅠA2018、数ⅡB2019、数Ⅲ;2021、数ⅠA2022年7月に改訂版が出され、初版で抜けていた「図形」「整数」が加わっている)

 学校の授業などで、出足でつまずきそうな所を、例題とともにわかりやすく解説しており、数学の入門書としては100点満点の出来である。例題もこの上位版である「基礎問題精講」のレベルまで織り込まれている。ただし、本書は問題集というよりは、教科書としての位置づけで問題数は少ないので、問題集は別のものと組み合わせる必要がある。自学自習で、数学に取り組む学生には、是非ともお勧めである。

2.チャート式問題集(数研出版)

 受験と言えば、定番のチャート式。受験生にポピュラーなのは青チャート、学校の副教材といては、白チャート、黄チャートがよく使われている。どの色を選ぼうとも内容はそれほど変わらず、基本的な解説・基本問題から、中難度の大学入試問題レベルまでをカバーしているが、その中で基礎を重視しているのが白チャートとすれば、受験に焦点をあてているのが青、赤チャートである。難易度は、数研出版が出している比較表を下に添付しておくので参考のこと。なお、赤チャートは、基本部分が少ないので、他に紹介する問題集を組み合わせる方が最適である。

簡単に言えば、青チャートの構成は、基本問題、重要問題、演習問題、EXERCISEであるが、白チャートの基礎問題が青チャートの基本問題の前半、発展問題とEXERCISEが、青チャートの基本問題の後半および重要問題に相当する。

 従って、白チャートを全部クリアするならば、青チャートの主要問題はカバーする事になる。黄チャートも同様である。

チャート式問題集は、昔から使われている良い問題集であるが、使い方を間違っている学生が多い。問題の下に解説が書いてあるので、自分で解く努力をせずに、そのまま参考書のように、縦に読んで理解したつもりになっている。加えて、良問揃いであるが、問題数そのものは傍用問題集と比較して少ないので、いざ同じような問題が出題されても、全くできないことになる。チャート式の正しい使い方は、解説を隠してまず問題を自力で解いてみて、解らないときに解説を見る。解説を読んで、どこが自分のどこが足らなかったのか理解したのであれば、下にある練習問題を今度は最後まで自分の力で解いてみる。自力で解けたのであれば、その問題についてはクリアしたことになるが、解けなければ、依然として理解していないと考えるべきである。

  なおEXERCISEは、入試問題(新版が出るごとにアップデートされている)から出題されているので実戦問題が多く、チャート式の本論をマスターできていると思えば、ステップアップするのには無理なくチャレンジできるようにできている。

3.FocusGold(啓林館)

2012年に初版が出された、青チャートとほぼ同じコンセプトで作られた解説つき問題集。明らかに違うのは、レベルアップ問題や演習問題が、青チャートの総合問題より充実していること。ただし、入手性(あまり出回っていない)やコストを考えると、青チャートと他の問題集を組み合わせるほうが、メリットが多いように思えるので、学校で配布される以外は、気にしなくてもよい。

4. マセマシリーズ

 問題解法のわかりやすい説明に重点を置いたシリーズ。易しい問題から徐々に難度を上げていくシリーズなので、自学自習で問題を解いていくのには向いている。ただし三角関数なら三角関数だけ一気にレベルアップするのには、どれとどれを何冊買えば良いのかが難しい。単問主体なので、全体像を捉えにくいのが難点であろう。従って、なかなか自分で解けない問題とか、問題集の解説が解りづらくなった時に、レベルに合ったシリーズを活用すると、勉強になることが多い。単冊だと問題数が少ないので、上位シリーズにステップアップしながら学力アップを図ることになる。

一般問題集

1.基礎問題精講(旺文社)

一般私立大、旧センター試験レベルの問題を解くことを目標にした問題集。その意味で必要不可欠な基本問題をカバーして、かつ難解な問題は含まれていないので、入門レベルは、すべて理解した学生が次に取り組む問題集としては最適である。問題数が少ないので、演習問題も含めて解くことをお勧めする。

2.標準問題精講(旺文社)

数ⅡBは教育的配慮もしっかりされていて、この1冊で難問を解く素養が身につく。国立を目指す学生は必須の問題集、標問だけではなく、演習問題もクリアしてもらいたい。ベクトルの問題が他の分野に比べて甘い。 数ⅠA標準問題精講については、数ⅡBと比較して内容が簡単。国立難関校を目指すのであれば後述の分野別標準問題精講の「整数」、「場合の数・確率」、「軌跡」を推奨する。数Ⅲは国立難関校、医学部、早慶受験者は必須の問題集。教育的な要素も含まれてはいるが、数ⅡB標準問題精講よりは、難易度が高いと考えて良い。良問が揃っているので標問だけでなく演習問題も含めて取り組んでもらいたい。一般的に数Ⅲにかけられる時間は限られるので、本問題集をしっかりマスターして入試に臨んでもらいたい。

3,分野別標準問題精講(旺文社)

最近、数ⅠAB分野で難問が作られる。特に文系ではその傾向が強いため、整数、確率、軌跡問題については、分野別問題集がおすすめである。重要問題から最高難度の問題まで整理されているので、標準問題精講をクリアした後で、特に強化しておきたい分野を個別で徹底的に学習するのに最適である。

4.プラチカ(河合出版)

  理系プラチカは数Ⅲが主体になることもあり、文系プラチカより易しい。中難度の問題がそろっている。国立難関校を目指す学生は必須。文系プラチカは、文系出題のⅠA、ⅡBの難問がそろっている。特に、数ABの問題は理系プラチカに比べて難しい。国立難関校、早慶を目指す文系は必須。理系も数Ⅲに余裕があれば、是非取り組んでほしい。(数Ⅲに遅れがある場合は数Ⅲ優先。)数Ⅲプラチカは、偏差値70レベルの問題集。教育的な要素はなく、難問が揃っている。「河合」の問題集の特徴でもあるが、特殊な問題はあまりなく本格的な問題が多い。この問題集まで、クリアして受験に臨むのが望ましいが、平均偏差値は高くても数学は少し苦手という人は、無理に取り組まない方が良いかもしれない

 5.上級問題精講(旺文社)

数ⅠABは東大、東工大、京大、一橋、有名医学部を目指す学生は必須。今までに入試で出題されたトップレベルの難問が揃っている。精講シリーズは、問題解説だけでなく、教育的配慮もされており、勉強になる。この問題集が半数以上自分で解ける力があれば、入試問題で苦労することはほとんどない。数Ⅲは文字通り最高難度の問題集。この問題集の問題を自力で解くには、数学偏差値75は必要。この問題集の問題は解けなくても、大抵の入試問題は解けるので、時間に余裕がない人や、そこまで数学に自信のない人はパスしたほうが賢明。逆にこの問題集をクリアすれば、ほとんど怖いものなし、数学で差をつけることができる。 

6.ハイレベル数学の攻略(駿台文庫)

プラチカと上級問題精講の中間レベルの難易度。時間に余裕がある学生向き。駿台特有のユニーク性もあるので、プラチカ、上級問題精講を優先してもらいたい。 

7.厳選大学入試数学問題集(河合出版)

一般国立大、GMARCHクラスを対象にした問題集。基本的な問題集を仕上げた学生が最後の仕上げをするのに適している。易問や難問を避けて、いわゆる典型的な大問に出そうな問題をそろえている。理系版(262問)と文系版(142)がある。なかなかこのように基本問題や難問にかたよらず、本格的な問題を揃えている問題集は少ない。

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