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テストの活用法

 勉強というと、ひたすら参考書を読み、問題集を解くというイメージですが、その中にテストを織り込んでいくと、実力を測る目安となってとても有効です。テストで良い点を取ると、達成感が得られ自信になります。そしてもう一つ意外な活用法があります。大学受験におけるテストの活用ノウハウを解説します。

テストの役割

 テストは、「本当に理解できているか、実力があるかどうか」を測る手段です。予備校や塾で実施してくれる場合もありますが、自分で計画して学習している時には、過去問でも、模擬試験問題集でも使って、本番さながらにやってみると今の自分の力が測れので良いです。「まずは計画を作る」でも書きましたが、自分が計画した目標に達しているかテストで確認してみましょう。

テストがあるから頑張る。

 テストは「テストがあるから頑張る」という努力目標にもなります。ダイエットには、何よりも体重計に載るのが一番と言われるのは、もともとダイエットは努力できる人がやるものです。したがって、体重計で測って良い値を出すことがモチベーションになります。それと同じで、テストを結節点で実施するのは、そこで及第点を取るために励むモチベーションにつながります。

テストの点の上昇は、目標に近づいているしるし

 テストで昔はできなかったものが、だんだんできるようになるのは達成感もあり自信がわいてきます。テストの点が上昇して目標とする実力にだんだん近づいているのを感じられると、焦りもなく充実した気持ちで本番を迎えることができます。ただし、ひとつ重要なことを言えば、テストの点が良くて自信過剰になったり、悪い点に自信喪失することはありません。肝に銘ずるべきことは「実力は、自分が思うほど高くもなく低くもない」ということです。

四角で囲った枠内は、参考書がカバーしている範囲、楕円で囲った枠内は、主な大学入試出題エリア。赤丸はセンター試験の問題がカバーするエリアを模擬している

テストは最高の教材

最後に、皆さんは気づいていないかもしれませんが、テストは最高の教材なんです。なぜならば、テストは客観的に受験生の実力を判定することを目的とする以上、あまり主流から外れた問題は出せないのです。したがって、出題分野を変えたり、多少趣向を凝らすところはありますが、基本は絶対はずしません。センター試験や公開模試の問題になると、日本全国の受験生が受けるわけですから責任は重大です。だから、センター試験の問題が、毎年似通っているのはそのせいです。右図にイメージを示しましたが、センター試験や共通テストの問題は、主流、すなわち幹部分のど真ん中にあります。したがってセンター試験の過去問を勉強するだけで、ものすごく勉強になります。模擬試験も同じで、良問が出題されます。特に自分が苦しんだ試験をおさらいするのは、問題意識も高いので、2度と同じ間違いはしません。

参考;筆者は、宅地建物取引主任試験を3日間の勉強でパスしました。500題の過去問を問題集にしたものが市販されており、これをすべてこなして、この範囲から出題されるものだけは完璧にすれば、合格できることを見抜いたからです。

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